酒井一夫先生の報告書より ~放射線の健康影響に関して~
2012年 01月 20日
(独)放射線医学総合研究所放射線防護研究センター長 酒井一夫先生の報告書より
放射線の健康影響に関して不安を抱いている方がたくさんおられます。
「放射線はどんなに微量であっても有害である」と言われていることが不安の原因の一つのようです。
この考え方は放射線影響に関する「直線モデル」と呼ばれます。
疫学的な調査では、100 ミリシーベルトよりも低い線量ではリスクの増加の有無について確たる結論が下せない状況の中で、放射線防護の立場から安全側に立った考え方です。
生体には様々な防御機能が備わっていることがわかっています。
このような防御機能がきちんと働くような低い線量レベルでは、直線モデルは必ずしも現実の生体影響を反映するものではないと考えられます。
自然放射線のレベルが高い地域の住民にがんリスクの増加が見られていないことは、防御機能の重要性を示す一例と考えられます。
これまでの線量評価の結果を見ると、福島の一般住民の方が受けている放射線レベルは深刻な健康影響を懸念するレベルではないようです。
放射線の影響は線量によります。高い放射線の影響を侮ってはいけませんが、低い線量の影響を過度に怖がり過ぎてはいけないと思います。」
放射線の健康影響に関して不安を抱いている方がたくさんおられます。
「放射線はどんなに微量であっても有害である」と言われていることが不安の原因の一つのようです。
この考え方は放射線影響に関する「直線モデル」と呼ばれます。
疫学的な調査では、100 ミリシーベルトよりも低い線量ではリスクの増加の有無について確たる結論が下せない状況の中で、放射線防護の立場から安全側に立った考え方です。
生体には様々な防御機能が備わっていることがわかっています。
このような防御機能がきちんと働くような低い線量レベルでは、直線モデルは必ずしも現実の生体影響を反映するものではないと考えられます。
自然放射線のレベルが高い地域の住民にがんリスクの増加が見られていないことは、防御機能の重要性を示す一例と考えられます。
これまでの線量評価の結果を見ると、福島の一般住民の方が受けている放射線レベルは深刻な健康影響を懸念するレベルではないようです。
放射線の影響は線量によります。高い放射線の影響を侮ってはいけませんが、低い線量の影響を過度に怖がり過ぎてはいけないと思います。」
by iwakidokan | 2012-01-20 01:03 | 放射能・除染情報